青色申告に避けては通れないのが、
複式簿記での帳簿付け。
帳簿付けがしっかりできることで
お金の流れも明確に把握する事ができます。
ここでは僕も利用しているオンライン会計ソフト
やよいの青色申告の使い方の解説と
勘定科目を紹介していきます。
かんたん取引入力を使いこなそう
事業で収入が発生することを「売上」といいます。
この売上げには2種類あり、
その場で現金を受け取る「現金売上」と
後で受け取る「掛け売上」があります。
小売業や飲食店などの、レジで現金を受け取るような場合は、
「現金売上」となり、取引の入力は一回で済みます。
一方、請求書などを発行し、後日、支払われる場合などは
「掛け売上」となり、「取引が発生したとき」と「代金回収時」の
2回にわたって、取引入力を行います。
この2回にわたって取引入力をすることを
「売掛取引」と言います。
白色申告の簡易簿記の場合は、
現金売上、掛け売上のどちらの場合であっても、
代金回収時の一回だけ取引入力だけでかまいません。
しかし、
青色申告に必要な「複式簿記」の場合は、
「売上」と「回収」の2回にわたって、取引入力を行わなければなりません。
収入取引の入力方法
『かんたん取引入力』から『収入』を選択、
上のメニューバーからは『売掛金』を選びます。
- 『取引日』を入力
取引が発生した日、納品や契約日、サービスを提供したときが、計上の日になります。
googleアドセンスやASPのように、「一ヶ月分を締め日でまとめて取引日にする」
という方法は認められていますが、請求書の発行日で入力したりなど
締め日が月末でない時は、注意が必要です。 - 科目は『売上』を選択します。
- 取引手段は『売掛金』を選択
- 『回収予定日』
取引先からの支払い予定日です。
実際に支払われたら、回収取引の入力をします。 - 『摘要』
支払われる謝礼、報酬の内容を入力します。
僕であれば、「アフィリエイト報酬」「google-Ads」
「webサイト管理」「webコンサル」などをよく使用します。 - 『取引先』
実際に代金を振り込んでくれる相手を入力します。
摘要と取引先は、入力しなくても登録はできますが、
なるべく、登録時に入力しておいたほうが、後々の管理が楽になってきます。 - 『金額』
支払われた金額を入力します。
源泉徴収されている場合はチェックをいれ、こちらも金額を入力します。
入力が終わったら、登録をクリック。
登録した取引が「取引の一覧」に表示されます。
売掛取引の場合、
後に実際に代金を受け取ったタイミングで
もう一度、取引入力をする必要があります。
「取引の一覧」から、該当する取引を選択し、
画像赤枠部分の『回収取引を入力』をクリックします。
該当取引の新規入力画面がでるので、『振込先』『摘要』を入力、
必要であれば、手数料負担の『自己負担』を選択し、代金を入力します。
入力がおわったら『登録』をクリック。
これで売上げの入力は完了です。
支出取引の入力方法
商品を仕入れたり、経費を使用した時は、
「支出」タブから「科目」で区別をして入力します。
現金やクレジットカード、振込等の支払い方法や、
勘定科目によって、入力の仕方が変わります。
収入の時にも入力したように、
複式簿記の場合は支出の場合も、
取引手段によっては2回にわたって、
入力を行う必要があります。
クレジットカードの場合
クレジットカードのように、翌月以降の支払いや、
取引後に請求書などを発行し、後日、支払う場合などは
「買掛金」や「未払金」として、処理しなければならず、
「取引が発生したとき」と「支払い」の2回に分けて取引入力を行います。
現金で支払う場合
一方、
その場で現金を支払う場合は、
一回の入力処理で済みます。
口座振替であっても、光熱費などの少額で定期的なものであれば、
同じく一回の入力処理で構いません。
実際に「買掛金」が発生したときの入力処理をしてみましょう。
買掛金の入力処理
ライターさんにwebサイト用の記事作成を
依頼したとしましょう。
『かんたん取引入力』から『支出』を選択、
上のメニューバーからは『買掛金』を選びます。
取引日を入力、科目は『外注工賃』を選択します。
取引手段は『買掛金』を選択すると、『回収予定日』が表示されます。
売掛の入力の時にも解説しましたが、
本来、『取引日』とは、納品日や
サービスを提供した日になります。
しかし、
僕の場合は、一ヶ月分をまとめて月末で締めて、
翌月の25日支払いというように決めています。
このように、
自分で締めと支払日を決めていると、
支出入力もわかりやすくなります。
ですから、
取引日は、その月の月末とし、
支払い予定日は、翌月の25日になります。
『摘要』には「webサイト記事作成」
『取引先』には、ライターさんの名前を入力します。
そして、『金額』を入力、
登録をクリックして完了です。
「取引の一覧」に取引分類「経費」として表示されます。
この取引に関しての支払いが完了したときには、
もう一度、取引入力をする必要があります。
該当する取引を選択し、メニューバーから
『支払い取引を入力』をクリックします。
『振込元』を選択します。
現金払いの時は、『現金』
銀行振込は、該当の項目を選択します。
僕の場合は『普通預金』となります。
金額を確認し、
振込手数料を負担するのであれば、
『自己負担』にチェックを入れ、
「振込手数料」の金額を入力し、『登録』をクリックします。
取引の一覧には、「振替」で入力されます。
クレジットカードを使った時の処理
クレジットカードで購入した場合、
「購入時」と「引き落とし時」の
2回帳簿付けをする必要があります。
取引手段でクレジットカード選択すると、
支払い予定日の欄が追加されます。
取引先との食事をクレジットカードで済ませた
という例で解説していきましょう。
取引先との食事代をクレジットカードで清算した場合
かんたん取引入力から支出タブを選び、
上のメニューバーからクレジットカードを選択します。
『取引日』は接待日、『科目』は接待交際費です。
『取引手段』にはクレジットカード、
『支払い予定日』にカードの引き落とし予定日を入力
『摘要』には、取引の内容やメモを入力します。
僕の場合は「得意先接待費用」と記載しましたが、
空欄の間までもかまいません。
同席した方の名前等を入れておくと
さらに明確になるので、いいですね。
予め、入力する項目を決めておくと
後で取引を探しやすくなります。
『取引先』には、お店の名前を入力し、
『金額』を入力したら、登録をクリックします。
取引の一覧に追加されました。
支払いが完了したら、
該当の項目を選択し、『支払い取引を入力』をクリック。
振替の入力窓が現れるので、
『振替元』『摘要』を入力します。
僕の場合ですと
『振替元』は普通預金
『摘要』は支出で入力したのと同じ内容で、
得意先接待費用・ニコラス・圭司と入力します。
登録をクリックして入力は完了です。
クレジットカードで購入したものが
翌年引き落とされる場合は、科目は『未払金』で処理し、
翌年の支払われた時に、支払取引を入力します。
続いて、年をまたいだ時の取引処理を解説します。
年をまたぐ取引の処理
年末に購入、発注したもので、支払いが翌年になる場合は
「未払金」という科目で処理します。
この場合は、『今年の経費』となります
また、逆に、
今年のうちに、翌年1月分の費用を支払う場合は、
「前払金」の科目で処理します。
この場合は、『来年の経費』となります。
科目を「未払金」「前払い金」とするだけで
それ以外は、『買掛金』と同じ処理をします。
翌年の代金支払い時に、支払取引を入力します。
勘定科目一覧表と摘要を簡単にまとめてみた
執筆中
個人事業主が青色申告を始めるには承認申請書と事業の開業届けが必要
僕も使っているオンライン会計ソフトです。